維摩一黙

しがないサラリーマンのお便所の落書きです。

電通労働問題

電通に勤めていた若い東大卒の女性が自殺した(お悔やみ申し上げます)ことで大騒ぎになっている。これまでもいろいろな業種で過労自殺が起き問題になっており、問題にならなかった(されなかった)過労自殺も水面下で沢山ある事は明らかだ。

しかし、ようやく厚労省も重い腰をあげたようで、これからの動向が気になるところ。

 

第一、電通にも労組はあるだろうし、コンプライアンス部もあるはずなのに、日本を代表するような超大企業で未だにこんなことがまかり通っているのは、厚労省も相当本気で改革しないと是正できないだろう。

 

元々法制度として36協定があるので、それが守られれば良いだけなのに、何故だかそれができない。問題点として、以下の点が考えられる。

 

1. 労働基準法を守らない/知らない経営者又は労働者が多い問題

 

中小企業で、昔気質の社長のおっさん等は労働基準法ってなんじゃらほい状態でどうしょうもないし、大企業でコンプライアンス部があるようなところも、何故か労働基準法だけはシカト。あるいは表向きだけ気にしてるフリ。そもそもそのコンプラ部も守っていないところが多いんじゃなかろうか。

更に、労働者側も知らない人間が多い。

中学高校で無駄な授業削って「法律」という授業を作れば良いのではないだろうか。労働基準法も範囲に入れてテストに出すようにすれば、皆覚えるだろうし。

 

2.労働基準法を守っていたら会社が潰れると言う共通認識が存在する問題

 

実践してみてもないのに、「潰れちゃうよ!」という意見。しかし、当たり前だが、法制度の範囲内で利益を出すのが経営者の基本である。例えば、運送会社で常時スピード違反させて超速配送をウリにする会社なんていないでしょ。

 

3.労働者側の権利を主張すると、干される問題

 

たまに剛毅な社員が主張すると、管理職に「なんだあいつは、権利ばかり主張して使えん奴だ」というレッテルを貼られ閑職へゴー。そう言うのを見ると更に皆黙々と働くだけのマシーンとなる。

悲しいことに、私もそのパターンだ。アイアムアマシーン。

 

4.内部監査が形だけで、労働基準監督署も機能しているとは言いがたい問題

 

前述したコンプラ部も労働監査はなあなあであり、労基署もただのお役所なので、星の数ほどある企業を統制しきれない。労基署の内情は全く分からないのでただの邪推だが、そんなに人数が居るわけじゃないだろうし、恐らく署長なんかは厚労省で全然違う業務に従事していたキャリアが来ることもあるから、組織として機能できる状態に整備されているか疑問。無論、前線で動いている職員の大半は使命感を持って働いていらっしゃるだろうから残念だ。

 

5.会社に忠誠心が求められる問題

会社に忠誠を誓い、文句など言わず粉骨砕身働くべし、という風潮が日本には間違いなくある。私は全くそう思わないが、50代以上のおっさん連中は管理職含め、得てしてそんな感じ。

 

6.労働闘争が気持ち悪い印象がある問題

産まれていないのでよく知らないが、昭和の学生運動やら労働闘争が、なんだか気持ち悪い集団がやってた変なこと、と言う印象しかない。民進党共産党が気持ち悪いのでそこから来ているのだろうか。

全然関係無いけど、鳥越俊太郎って今何やっているんだろう。

 

上記に当てはまらない企業もたくさんあるだろうけど、うちが非常に古い体質の会社なので、上記のような日本に根付く闇がリアルタイムで見られる。治すにはもう日本じゃなくなるしかないような気もするけど、一つだけ特効薬があると思う。

 

それは、労働監査会社に1年に1回監査させる法制度を整備することだ。これは厚労省のキャリア官僚の得意分野であろう。

まず、労働監査法人認定なんちゃら協会みたいな天下り団体を作り、その認可を受けた企業が、法に基づき1年に1回労働監査を行う、のような感じで。当然、協会や監査法人厚労省のOBも雇ってもらってWIN-WINの関係に!

まあ会計監査法人の不正もちょいちょい起きているだろうから不正も起きるだろうが、それがビジネスになるなら企業も一気に参入するだろうし。

 

もうこの労働問題は日本人の国民性によって起きるものなので、会社内部からも役所からも治しようが無く、そういう外部からの圧力をかけなければ修正は不可能だと思う。